過去の日記に思う・・・

三十数年前に多感な時代を過ごした東京・荒川区の下町。近所には気さくな人がたくさんいた。遊び場を提供してくれたビスケット工場の社長さん、コロッケをおまけしてくれた肉屋のおばちゃん、パンク修理を教えてくれた自転車屋のお兄ちゃん・・・・。思いで深い故郷である。先日久々に足を運んだ。少しはタイムスリップ気分を味わいたかったが、それは見事に裏切られた。小洒落たマンションが立ち並び、何処にでもあるような光景。時代の波に押され、まるでジグソーパズルの貴重なピースを失ったように・・・(2007/1/29 新聞コラムよりの一部より)

東京・大田区(蒲田)。零細企業の町工場が集まる京浜工業地帯の一部である。私が社会人になって最初に担当した地域(仕事場)。「華やかな渋谷・銀座・六本木等々があるのにどうしてこんな僻地に?」と思った。ところがこの僻地を担当した事は貴重な経験であり、財産となっている。いきなり大都市を担当していたら、きっと今は無かったかもしれない。この町工場でさまざまな事を学んだ。汗を流して真面目にこつこつ働く姿。頑固なまでに自分の腕とそこから生まれる小さな部品に誇りを持つ姿。口が悪く、憎たらしいほど頑固な性格の裏から垣間見える真の優しさ。

そんな町もバブルの崩壊から10年以上の年月とともに、時代の流れの中で変化しています。耐え切れず倒産・廃業した零細企業。後継者問題に悩む高齢化した社長達。

 

ただこの変化しつつあるこの町も今日見た限りでは、暗くなるまで機械の動く音が聞こえ、金属の音が響く。コラムの記事とは反対にホッとした。こういう地域の日本経済の底辺を支える職人達が技術大国・日本を作り出した。ごく少数の勝ち組と多数の負け組みを生み出す二極化時代と言われるが、中小なくして大は成り立たず!中小なくして日本無しだ!

 

自転車

 

 

と、まぁ2007年1月29日の前日記で好き勝手な事を書いていました。あれからたった二年半しか経ってないのに町工場の姿もアメリカが言う100年に一度の危機(本当は練りに練られた計画的な危機のようにも思いますが)によってガラリと変わりました。暑い夏にも負けない暑さを感じる機会の音や鉄の音はいったい何処へ行ってしまったのでしょうか?中小企業の集まる町工場に再び戻ってきた時が底辺からの真の景気回復なのかもしれません。

 

 

自転車1

 

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