昨日目線の位置について書かれているブログを読みました。ふと懐かしく思い出すのが私がカメラに嵌るきっかけとなった出来事。忘れない様に三年前の日記に書きとめていました。
小さい頃、お祭りや何かのショーがあった時、「なんだろう。」と思ってジャンプしてみたり、人垣 を掻き分けやっとそれらしいものが見えた時、「やったー。見えたぞ。」と嬉しくなったものである。 大人になると何でも見えやすくなる。何をやっているかも、どんな状況かもある程度想像がつく。そ の分、感動する機会も少なくなってしまう。又、大人になって背が伸びた分、子供の時、見えてい たことが見えなくなったことも多い。例えば潮溜りや水溜り、草むら、川底といった小さな生き物が 生息する世界もそうだ。
昨日、子供の自由研究に付き添い「鶴見川の源流」を探検しに行った。子供と同じ目線で川底を覗いたり、川の水に触れてみたり、周りの風景を眺めたりしてみる。子供がいなければこんな事 はまずしないと思うが、ちょっと視線を低くしただけで、子供の頃体験した事や、忘れていた楽しい 世界を思い出させてくれた。何かすがすがしささえ感じた。
そして一緒に持っていった「カメラ」。これにはさらに驚かされた。私だけでなく子供までもが不思議な感覚になる世界だった。カメラを接近させることによって生き物の鼓動が聞こえてきそうな世界。カメラを地面すれすれに持っていくことによって普通に見ていた景色が全く新しい景色になってしまう。目線の位置を変えるだけで多くの感動が得られた。
今の時代、「感動する事が余り無くなった。」とよく耳にしますが、実は気付かないだけで私たち の周りにはたくさんの感動する事があるのかも知れない。
目線の位置を変えてみよう。何か新しい発見に出会えるかも・・
(2006年8月14日 CURURU日記より)
と言うわけでそこにあったミニサイクルで目線の違う写真を撮ってみました。
モノクロとカラーで撮っていますが、その時そうしたかった理由があるわけで、
「そういう気分のままに・・」だったのです。
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- 2009/07/29(水) 23:37:03|
- 心に感じるままに
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三十数年前に多感な時代を過ごした東京・荒川区の下町。近所には気さくな人がたくさんいた。遊び場を提供してくれたビスケット工場の社長さん、コロッケをおまけしてくれた肉屋のおばちゃん、パンク修理を教えてくれた自転車屋のお兄ちゃん・・・・。思いで深い故郷である。先日久々に足を運んだ。少しはタイムスリップ気分を味わいたかったが、それは見事に裏切られた。小洒落たマンションが立ち並び、何処にでもあるような光景。時代の波に押され、まるでジグソーパズルの貴重なピースを失ったように・・・(2007/1/29 新聞コラムよりの一部より)
東京・大田区(蒲田)。零細企業の町工場が集まる京浜工業地帯の一部である。私が社会人になって最初に担当した地域(仕事場)。「華やかな渋谷・銀座・六本木等々があるのにどうしてこんな僻地に?」と思った。ところがこの僻地を担当した事は貴重な経験であり、財産となっている。いきなり大都市を担当していたら、きっと今は無かったかもしれない。この町工場でさまざまな事を学んだ。汗を流して真面目にこつこつ働く姿。頑固なまでに自分の腕とそこから生まれる小さな部品に誇りを持つ姿。口が悪く、憎たらしいほど頑固な性格の裏から垣間見える真の優しさ。
そんな町もバブルの崩壊から10年以上の年月とともに、時代の流れの中で変化しています。耐え切れず倒産・廃業した零細企業。後継者問題に悩む高齢化した社長達。
ただこの変化しつつあるこの町も今日見た限りでは、暗くなるまで機械の動く音が聞こえ、金属の音が響く。コラムの記事とは反対にホッとした。こういう地域の日本経済の底辺を支える職人達が技術大国・日本を作り出した。ごく少数の勝ち組と多数の負け組みを生み出す二極化時代と言われるが、中小なくして大は成り立たず!中小なくして日本無しだ!

と、まぁ2007年1月29日の前日記で好き勝手な事を書いていました。あれからたった二年半しか経ってないのに町工場の姿もアメリカが言う100年に一度の危機(本当は練りに練られた計画的な危機のようにも思いますが)によってガラリと変わりました。暑い夏にも負けない暑さを感じる機会の音や鉄の音はいったい何処へ行ってしまったのでしょうか?中小企業の集まる町工場に再び戻ってきた時が底辺からの真の景気回復なのかもしれません。

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- 2009/07/28(火) 23:01:52|
- モノクロ
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雨があがり、西の空に沈もうとしている太陽が雲の切れ目から顔を出しました。こんな日は必ず東の空を眺め、沈む太陽の贈り物を探します。雨雲は少し不十分ですが、この畑の向こうに贈り物がありました。
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- 2009/07/27(月) 21:39:42|
- 空
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